暇つぶしにどうぞ! 【美容師 渡邉大樹の歴史Vol.16】
こんにちは!ユートピアの渡邉です!
めちゃくちゃ久しぶりの投稿になってしまいました。汗
もともとコロナ禍でお客様が減っていた時期に書き始めた【暇つぶしシリーズ】で、どうせそんなに読んでいる人はいないだろうと思っていましたが、先日常連のお客様から、
「続きはまだですか?」
と、言っていただきました。
「読んでくれている方がいらっしゃった!笑」
とても嬉しかったので続きを書くことにします!笑
ご興味がある方は是非ご覧ください!
では続きをどうぞ!
暇つぶしにどうぞ! 【美容師 渡邉大樹の歴史Vol.16】
第十六章 スタイリストデビュー〜渋谷店副店長
まさに青天の霹靂という状況でスタイリストデビューをしてしまった私。
もともと当時はかなり自信過剰のビッグマウス男だったので不安はなかった。
しかし、周りには厳しいテスト・たくさんのモデルを使った試験に合格してスタイリストになった先輩たちが在籍している。
しかも私のためにレッスンを時間をかけて見てくれた先輩もいる。当然私に矢が向けられる。
「なんでスタイリストになってんの?」
私が聞きたい。いや、オーナーに聞いてくれ。
何はともあれスタイリストになってしまったからにはお客様を担当して、最初から最後まで責任を持って施術しなければならない。
しかも予約表には指名無しのフリーのお客様がビッチリ入っている。
メニューを見ると、
1人目、カラー
2人目、縮毛矯正
3人目、メンズカット
4人目、パーマ
うん、カラーはアシスタント時代から薬剤選定していたし、縮毛矯正やパーマもほとんど任されていたから心配ない。
カットなんて尚更余裕じゃ、、、
ん?メンズ?
まだ習ってない!
メンズてどうやって切るねん!?
当時はYouTubeもまだあったかなかったか分からない状況で、手元には数冊の美容師向けの雑誌のみ。
切り方は載っているが、当時の私では到底理解し難かった。なにせ切ったことがないのだから。
いざお客様がいらっしゃると、若いメンズの方でオーダーも女性のショートカットの応用でいける感じのスタイルだった。
今ほど刈り上げが流行ってなくて良かった。
この時死ぬほどドキドキしていたのをオーナーは知らないだろう。
営業終了後、オーナーから、
「あら渡邉くん、もう大丈夫そうね!」
何がやねん。笑
美容師なら誰にでも訪れる記念すべきスタイリストデビューの1日を、全くの事前準備なしでなんとか乗り切った。
本当はもっと祝ってもらったり、自分ももっと感動的にしたかったのだがスタッフ全員「え?」みたいな感じだったので普通にその日が終わっていった。
スタイリストになってから1週間が過ぎた頃、なんとかレッスンを重ねながら乗り切って過ごしていたが、オーナーがなぜ急に私をスタイリストに昇格させたかの謎が解けた。
「再来週、渋谷店オープンするからよろしくね!」
なるほど。
急にこういうことを言い出すのにはいささか慣れてはいたのでそこまで驚かなかったが、人員確保のために急遽スタイリストにしたかったのであろう。
先輩方も同じように、また始まったよ、くらいの反応であった。
そしてオーナーが続ける。
「渡邉くん、副店長だからよろしくね!」
この日、私は恐ろしくてもう先輩たちの顔を見ることが出来なかった。
※Vol.17に続く
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