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暇つぶしにどうぞ! 【美容師 渡邉大樹の歴史Vol.12】

   

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暇つぶしにどうぞ! 【美容師 渡邉大樹の歴史Vol.12】

第十二章 美容師アシスタント1年生時代

国家試験も無事に合格し、いよいよ美容師としての第一歩を踏み出した。

 

職場は世田谷区と目黒区に6店舗を展開している美容室で、私の配属先は駒沢公園の近くのサロンだった。

 

専門学校は実家の千葉県市川市から通っていたが、世田谷までは1時間半ほどかかってしまうので一人暮らしをすることに決めていた。

 

卒業式が終わり、母親と一緒に物件を探しに行ったのだが、さすがは世田谷区。家賃もなかなかのお値段。

 

しかし、大学も多い地域なので学生向けに少し古くて安いアパートも多かった。

 

何軒か回り、最後の物件を見に行った。風呂無しアパートだ。

 

「ここ良いじゃない。」

 

なぜか母親は大絶賛している。

 

そう、家賃が安いからだ。

 

しかもトイレは和式。

 

・風呂無し

・トイレ和式

・大家さんが下の階に住んでいる

・エアコンのリモコンは夏と冬しか渡してくれない

・友人などの訪問禁止

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・隣の部屋からテレビの音が聞こえる

 

という、今思えばなかなかレアなアパートだ。

 

母親の勧めもあり、ここで生活をスタートさせることになった。

 

4月1日から入社になるのだが、その前からシャンプー練習をしにサロンに顔を出していたので入社初日もそこまで緊張しなかった。

 

ここのサロンの2年目アシスタントで私の最初の先輩になってくれたのが現在私が在籍しているユートピアの代表の望月さんである。

 

同期も3人同じサロンに配属になった。

 

朝は7時にサロンに行き、夜は24時くらいまで練習していたが、父親から厳しい業界と聞いていたのと、学生時代も居酒屋で終電までバイトしていたのでそんなに辛くは感じなかった。

 

強いて言えば家に風呂がないのが辛かった。

 

シャンプー練習を相モデルで行っていたので頭は洗えるのだが、体は台所で洗った。銭湯も近くに何軒かあったのだがもう閉まっている。

 

休みの日に洗濯物を持って銭湯に向かう。洗濯機も置けないアパートだったのでコインランドリーで洗濯をし、その間に銭湯でお風呂に入るという生活を送っていた。

 

銭湯も今あるスーパー銭湯みたいに午前中から空いておらず、午後4時からなので休みの日も夕方までは風呂に入れない。

 

なので出かけられるのもそれからだ。

 

入社して少し経ち、休みの日も朝と営業後は練習に行っていた。

 

ある日の休みの早朝、何やら息苦しくて目が覚めた。目を開けてみると部屋が真っ白だった。

 

足元から音が聞こえる。

 

「バチバチバチバチ」

 

見てみると、なんと布団が燃えていたのだ。

 

慌てて実家から持ってきていた少々高いミネラルウォーターをかけた。

 

幸いすぐに火は消えてくれたのだが、掛け布団はほぼ全焼。スウェットも焦げていた。

 

敷布団も焦げていて、畳も若干焦げていた。

 

とりあえず朝練に行き、望月さんや同期にも少し笑い話っぽく話ししをし、練習が終わり次第実家に戻り、たまたま休みだった父親に車を出してもらい布団を運んでもらった。

 

夜も練習に参加し、望月さんは合同練習会に参加していたため不在だった。

 

同期とシャンプー練習を終え、そろそろ帰ろうとしていた時に望月さんから電話がかかってきた。

 

「今から良い物を持っていくからちょっと待っててくれ!」

 

そう言われてサロンで待っていると望月さんが原付で戻ってきた。

 

外に出てみると、なんと原付に掛け布団が積んであった。

 

どうしたのかと尋ねると、

 

「そこに落ちてたんだよ!」

 

この日の日中は雨風が強く、きっとどこからか飛ばされてきたのだろう。しかし、まさか布団を拾ってきてくれるとは。もちろんびしょびしょに濡れている。

 

私が布団を燃やして困っているだろうと思い、恥じらいも捨てて拾ってきてくれたのだ。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

お礼を言い、私は自転車のカゴに布団を乗せて帰路についた。

 

望月さんと別れて最初の曲がり角を曲がった後、そっと布団を捨てて帰った。

 

※Vol.13に続く

 

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