髪の毛のダメージについて【2】
髪の毛のダメージについて【2】
前回はキューティクルのダメージについて説明させて頂きましたね。
今回は髪の毛の内部の状況を見ていきたいと思います。
コルテックスのダメージ
キューティクルから髪の内部に入ってくるとコルテックスがあります。
コルテックスとはマクロフィブリルの集合体で出来ています。
そして、その周りをCMCが埋めていて、ここの部分に髪の毛を黒く見せるメラニン色素や、保湿力に関係しているNMF(ナチュラルモイストファクター)が多く含まれています。
要するに、ヘアカラーは主にここの部分に作用してくるわけですね。
メラニン色素を分解して、カラー剤の色素を発色させるわけです。
そして、非ケラチンたんぱく質が多く含まれているため、カラーをすると毛髪強度はそこまで下がらないですが(もちろん程度によります)、潤いがなくなり、パサついたり、まとまりが悪くなったりしてしまうわけです。
ここが一番難しいところなんですが、カラーリングを数回繰り返している方のケアでケラチン系のトリートメントで攻めていってもなかなか問題が解決しないことが多いのです。もちろんダメージレベルにもよるのですが。
前回のキューティクルのダメージレベルと合わせて、何が必要か比べてみましょう。
ダメージレベル1は、
カラーやパーマなどはそんなにやったことがなく、過度なブラッシングやドライヤー、または濡れたまま寝てしまったなど、お手入れ不足で起こってしまいます。
ここの段階ではまだコルテックスに負担はそんなにかかっていないと思います。キューティクルを整えるオイルなどの流さないトリートメントで十分かと思います。
ダメージレベル2は、
カラーを2ヶ月に一回くらい行っており、毎回毛先まで染めている方が到達しやすいです。毛先が絡まりやすくなります。
ここら辺からコルテックスに負担がかかってきます。ホームケア用(市販でも可)のトリートメントはほとんどが保湿成分なのでお風呂でのトリートメントでコルテックスを保湿し、流さないトリートメントでキューティクルを整えてあげると良いと思います。
ダメージレベル3は、
毎月カラーリングやパーマを繰り返しかけていたり、ブリーチをしたりする事で到達します。毛先が引っかかってしまったりパサついてしまいます。
この辺になってくると次の段階へ進んでしまいます。コルテックスに保湿力がほとんどない状態で、さらに奥のマトリックスに進んでいきます。ケラチン系のたんぱく質が必要になってきますので、ホームケア商品も出来るだけサロンで購入し、カラーリングやパーマの際はサロンでトリートメントをするのが望ましいところです。
ダメージレベル4は、
ブリーチ繰り返し行うと到達します。2回以上ブリーチすると一気にここに到達する方が多いです。
ダメージレベル5は、
極端にブリーチを繰り返したり、レベル4くらいの方がパーマをかけたりすると到達してしまいます。ここまでくるとカットしたほうが良いです。
ダメージレベル4以上になってくるとさらに奥の方がダメージを受けていきます。この段階でコルテックス部分はかなりダメージを受けているのでカラーの退色が早くなったりしてしまいます。
また、ダメージレベル1の方とダメージレベル3の方では髪の毛の防御力も違ってきます。
ダメージレベル1の方が一回カラーをしてもそこまでダメージを感じないですが、ダメージレベル3の方がカラーをすると一気にダメージが進行してしまう可能性があります。
次回はさらに髪の毛の奥のほうのダメージについて書いていきますね。
一応お客さまに分りやすく書いているつもりですが少々マニアックになって申し訳ありません。
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