髪の毛のダメージについて
髪の毛のダメージについて
髪の毛のダメージでお悩みの方って非常に多いかと思います。
しかし、
- いったい自分の髪はどれくらい傷んでいるのか?
- 何で傷んでしまったのか?
- 髪のどこが傷んでしまったのか?
- どうゆうケアをすればいいのか?
などなど分らないことが多いと思います。美容師としてお客さまの髪をケアしていく上では全ての情報をしていなければなりません。
お客さまも、自分の髪の状態を知ることによって適切なアイテムをチョイスしたり、美容師さんに伝えたり出来るのではないかと思い、少しマニアックな内容になりますがご興味のある方はぜひ読んで下さいね。
毛髪の構造
髪の毛は上の図のような構造になっています。一番外側がキューティクルですね。
その次に大きい区分がコルテックスで、その周りをCMCと言う脂質が間を埋めています。
そして、マクロフィブリル、マトリックス、プロトフィブリル、コイルド・コイルロープ、αーヘリックス(アルファヘリックス)とだんだん髪の芯のところにたどり着きます。
「髪の芯はどこ?」って聞くと大体の美容師さんは図の中心の空洞になっている部分(毛髄質)を指すのですが、実際はこの図の一番上部になっています。髪の中心は毛髄質なのですが。
そして、髪の毛は当然外側から傷んでいきます。ですので、最初は外側のキューティクルの状態からダメージのレベルを把握できると良いですね。
キューティクルのダメージ
キューティクルは髪の表面を覆っているうろこ状のもので、髪の毛がきれいな人はキューティクルが整っているなんて言いますね。
写真の左側は健康な髪の毛でキューティクルが整っている状態です。右側はキューティクルが少し開いてしまっています。
キューティクルが開いてしまうと見た目の艶がなくなり、パサついているように見えてしまいます。
さらに傷んでくると、
キューティクルが無い状態になってしまいます。
この状態になってくると、髪の内部も相当ダメージを受けていると思います。
キューティクルは通常4~6枚が重なっているのですが、ダメージの進行とともに開いたり枚数が減ってしまったりします。
ダメージレベルで比較してみると、
- ダメージレベル0・・・キューティクが整っている
- ダメージレベル1・・・キューティクルが開いてくる
- ダメージレベル2・・・キューティクルが過剰に開く
- ダメージレベル3・・・キューティクルが剥がれてくる
- ダメージレベル4・・・キューティクルがかなり少なくなってくる
- ダメージレベル5・・・キューティクルが無くなる
と言う具合に変化していきます。
ダメージレベル1は、カラーやパーマなどはそんなにやったことがなく、過度なブラッシングやドライヤー、または濡れたまま寝てしまったなど、お手入れ不足で起こってしまいます。しっかりケアしていれば大丈夫ですよ。
ダメージレベル2は、カラーを2ヶ月に一回くらい行っており、毎回毛先まで染めている方が到達しやすいです。毛先が絡まりやすくなります。お風呂で流すトリートメントをして、乾かす前には流さないトリートメントをつけると良いでしょう。
ダメージレベル3は、毎月カラーリングやパーマを繰り返しかけていたり、ブリーチをしたりする事で到達します。毛先が引っかかってしまったりパサついてしまいます。お家でのケアはもちろん、サロンでもトリートメントをしてあげると良いです。
ダメージレベル4は、ブリーチ繰り返し行うと到達します。2回以上ブリーチすると一気にここに到達する方が多いです。
ダメージレベル5は、極端にブリーチを繰り返したり、レベル4くらいの方がパーマをかけたりすると到達してしまいます。ここまでくるとカットしたほうが良いです。また次回のブログでも書きますが、ここまでくると濡れているときに髪が手に張り付いたり乾かしているだけで髪が切れていってしまったりします。どうしても切りたくない方はかなりケアを頑張らなくてはなりません。
今回はキューティクルのダメージについて書きましたが、レベルが上がると当然内部もダメージを受けています。
次は内部のダメージについて書きたいと思いますのでまた読んで下さいね!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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