髪の毛のダメージ【番外編3】
2016/01/17
番外編の方が先に進んでしまってすみません。
今度はシステアミンを使った実験です。
今回はシステアミン総還元値3%、PH7の薬剤で10分放置。
テストカール。この段階では右側(アイロンダメージあり)のほうがリッジが出てます。
中間水洗後。
右側はあまり変わって無いですが左側が明らかに強く出ましたね。
今回も40度で1分です。
ドライ後。
仕上がりは右側の方が強く出ました。
今回の実験で、前回はまだわからなかったこと、そして確証されたことがあります。
その1
前回、クリープで効率の上がった右側はシステアミンではあまり変わらなかった。
その2
熱ダメージがない左側はスピエラでは中間水洗後、あまり変わらなかったのに、システアミンでは効率が上がった。
右側は、マトリックスが熱によって結晶化されていると前回載せましたが、システアミンである程度かかっているので、まだ柔らかい部分が残っていると考えられます。
でも中間水洗後にはあまり変わらなかった。つまり、スピエラでフィブリル間の結合を切っている状態の時はクリープしたのに、今回はしてないわけです。
左側は、前回よりも中間水洗前と後で大きな違いが出ましたね。
これは、中間水洗の時にあてた温水によって、マトリックスの還元が促進されたのでは、と考えられます。
だってスピエラだけではあまりかからなかったのですから。
これは、クリープではないのでは、と思います。
ただし、結果としてはクリープなしでかけるよりもありの方が負担が少ないのは同じですがね。
次はシステアミンのパワーを上げながらやって行きます。
あくまでも私個人の見解です。