ラウレス(ラウリル)硫酸ナトリウム
美容室のシャンプーって本当に良いの?
先日お客さまにシャンプーのご説明をさせていただいた際に、ユートピアに置いてあるシャンプーの成分表をご覧になって、
「ラウリル硫酸ナトリウムが入っているシャンプーって良くないんですよね?」
と聞かれました。
そのお客さまは大分前から髪のパサツキやダメージを気にされていて、ご自身でもたくさん調べて、良いシャンプーやトリートメントを探していたそうです。
私も界面活性剤の研究をしているときにインターネットを駆使していろいろなサイトを閲覧しました。
確かにラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウムはかなり悪く書かれていますね。
ひどいところだと、
「皮膚障害を起こすので避けるように!」
と書かれていました。
ちなみに、ラウリル硫酸ナトリウムとラウレス硫酸ナトリウムの違いは、とも高級アルコール系の界面活性剤で泡立ち、洗浄力に優れていて、ラウレス硫酸ナトリウムの方がやや低刺激です。
市販のシャンプーはほとんどラウリルです。美容室のはほとんどラウレスです。
洗浄力が強いと髪が傷むというイメージが強い方が多いと思いますが、なぜ、美容室のシャンプーにもラウレス硫酸ナトリウムが入っているのか。
それは、【シャンプーとは頭皮を洗うものである】からです。
まずはこれが基本になります。もちろん頭皮のコンディションによってさらに低刺激なものもありますが、頭皮の汚れが落ちないことにはシャンプー剤として成り立たないからです。
では、市販のシャンプーと美容室のシャンプーの違いは何なのか?
それは、配合比率です。
成分表を見ると、どちらのシャンプーも
水、ラウリル(ラウレス)硫酸ナトリウム、DPG、・・・・・
というふうに記載されていると思います。これは配合量が多い順番に書いてあるんですね。
ラウリル硫酸ナトリウムが10g入っているとします。
市販のシャンプーはほとんどコレだけです。
美容室のシャンプーはラウレス硫酸ナトリウムが10g入っていたら、他の高価な界面活性剤(ラウレス酢酸ナトリウムやラウロイルグルタミン酸ナトリウム、コカミドプロピルベタインなど)が9,8,7gと入っているのです。
(数字はあくまでも例です)
つまり、美容室のシャンプーは結局他の高価な活性剤の方が多く入っているのです。
これが美容室のシャンプーと市販のシャンプーの違いです。
しっかう頭皮の汚れを落としつつ、髪のコンディションをキープできるのは美容室のシャンプーってわけです。
さらに、プロのアドバイスによってお客さまに本当に合うシャンプーご提案できるのも美容室のシャンプーならではだと思います。
どうしても悪役として一躍有名になってしまったラウリルラウレスのコンビ。でも高級な活性剤が入っているものが美容室のシャンプーです。だからちょっと高いんです。笑
ちなみに美容師は市販のシャンプーは絶対に使わないです。
いろんな成分勉強してしまうと怖くて使えないものもあります。
まあ私の奥さんは僕の忠告を無視してあえて市販のシャンプー使ってますが。
実際は市販のシャンプーを使って何か特別悪いことは起こりません。
しかし、綺麗な髪にしていくなら完全に美容室のシャンプーがお勧めです。
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