なぜデジタルパーマを失敗するのか?
前回、デジタルパーマのイメージについて書きましたが、そもそもなぜデジタルパーマを失敗するのか?
お客さまは美容室に行くときは、
「美容師さんなら何とかしてくれる」
と、思ってご来店なさる。
たとえば、黒染めしているお客さまで希望のカラーが、
こういったグレージュカラーだったとします。
お客さまは美容室に行けば絶対にこの色になるだろう、と大きな期待を持ってご来店されます。
さて、われわれ美容師はお客さまの期待に応えたいです。
「かしこまりました!その色を出しましょう!」
この言葉を言いたいです。
そして、そのまま施術に入った結果、
美容師「・・・・・」
お客さま「・・・・・」
当然写真のような色にはなりません。
たぶん、お客さまは違うお店に行ってしまうでしょう。
「なんだ、言ってた色にならなかったじゃん」
お客さまはきっとこう思っているでしょう。
ん?言ってた色?
写真の色じゃなくて?
そうなんです。お客さまは写真の色にならなかったから違うお店に行ってしまうのではなく、美容師が出来るって言ったのに出来なかったから違うお店に行ってしまうのです。
デジタルパーマやパーマ、縮毛矯正など何でもそうなんですが、美容師が出来るといった以上絶対に成功させなければならないのです。
つまり、実際無理があるスタイルということに気がつかずに、そのまま施術に入ってしまうことに問題があるのです。
これが失敗です。
要は毛髪診断とカウンセリングの問題です。
お客さまがやりたいスタイルと実際に出来るスタイルにギャップがある場合、お客さまに納得いただいてから施術に入る必要があります。
その為には、
「この髪の毛のダメージレベルならパーマはいける」
「この髪の毛のコンディションはこの色にならない」
という明確な判断を行える知識と経験が必要になってきますね。
こちらの写真は、【毛先ワンカール】のデジタルパーマをさせていただいたお客さまです。
こちらのお客さまは、毛先が跳ねてしまうのが気になっていて、朝いくらブローをしても内巻きにならない、と。
ちなみにブリーチしています。毎日アイロンも使ってらっしゃるので結構傷んでいます。
お客さま「渡邉さんなら出来るでしょ?」
私「もちろんです!」
といってこのような仕上がりになり、とても喜んで頂けました。
このお客さまの毛髪状態なら絶対にいける!と確信していました。
それは、日々の研究の積み重ねです。
美容師に出来ることは、お客さまの希望と、実際に出来るヘアデザインのギャップを少しでも埋めていくことだと思います。
「かしこまりました!やりましょう!」
このセリフをもっといろんなお客さまに即答で答えられるようにまだまだ研究をしていきたいと思います。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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